2020-05-04
顧問の高橋です。
インターハイ中止決定が出てから約1週間が過ぎました。
もっと早く、みんなに話をしなければならなかったと思います。
しかし3年生同様に私も、この行き場のない気持ちをどのように伝えたら良いか迷いました。
以下、顧問としてだけではなく、1人のOBの想いとして聞いて欲しいと思います。
3月から新型コロナウィルスの影響で学校に登校することも練習も出来なくなりました。卒業していった共学2期生も規模縮小という形式でのお別れ会となり、また新入生も未だ入学式がおこなわれていません。日本だけでなく世界的に広がる新型コロナウィルスにより尊い生命をなくされた方が現在も多数出続けています。
「いつかはおさまるだろう」と考えていたのは私だけではないでしょう。センバツの中止、都県ジュニアの中止、4月に入り全日本ジュニア(関東ジュニアも)中止になり、残るは高体連インターハイに一縷の望みを……と考えていましたが4月26日に、その願いも途絶えました。この期間、部員のみんなとは電話面談で一人ひとり話しをして来ましたが、中止決定を聞いた時には、掛ける言葉を失いました。
もし、自分が高校3年だったらと考えるだけでも涙が出てきます。
いや、その立場に立って冷静になれる筈がありません。
最後に最高の結果を出すために努力して来たのですから。
一部の3年生は、もうテニスだけでなくトレーニングやランニングさえ目標を失って辞めてしまった者もいると聞きます。
軽率に大学生になってから…などとは言えません。
最短で2年1ヶ月
高校テニスは3年間ではないと入部と同時に伝えてきました。
みんなは、その2年間を立派にやり遂げたのです。
しかし、あと1ヶ月間は非常に厳しく重たい日々となりました。
二高テニス部で活動した日々は決して無駄ではありません。
二高だから二高テニス部だからこその経験は必ず、これからの人生に通じると確信しています。これは二高生だけでなく、法政大学で活動するOBたちも同じです。
学生スポーツの中で、自分自身の限界にチャレンジすることは非常に大切な経験です。社会人になってから、必ずや糧となって自分の力になることは間違いありません。今は、行き場のない想いをこれからの人生に向けていくしかありません。
みんなが今まで二高テニス部で取り組んで来た事は間違いありません。立派に二高テニス部の伝統を受け継いで日々の練習に頑張っていた事は事実なのです。
もう一度言います。
皆さんは私が自信を持って太鼓判を押せる部員です。
1・2年生の部員は先輩たちの気持ちを胸に刻んで練習しなければなりません。
この困難を共に乗り越えましょう。
そして生命の重さを確認しましょう。
STAY at HOME
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